FREEのビジネスモデルをリアルに体験すると

例えば、子供に人気のキャラクタービジネスなどを手掛けている会社からWebの仕事を頼まれたとします。正直コスト的に見合う仕事ではなかったとします。でも、そのキャラクターを小さい頃から好きだった制作者は、恐らく多少安くても喜んで引き受けちゃう。

 ほかには、世界で一番のレストランといわれるスペイン・バルセロナのレストラン「エルブジ」には、常時40人のスタッフが修行と称して無給で働いているとか…。

 これらの事例を出して何が言いたいかというと、どれもブランド価値をうまく自社に還元するスキームを作っているのです。そもそもブランド価値なんてものは目で見えないものなので、価値の量りようがありません。ですが、事例では、価値の量りようのないものをうまく目で見えるものに還元しています。

 こういった能力のある会社は、無料でサービスや商品を提供して元を取るという創造性を持っているのと同じだと言えます。

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この理屈で言えばメーカーからの応援で販売を進め、人件費を削減しているヤマダ電器のビジネスモデルも全く同じフリーミアムを使っていることになる。